当校の優位性

仙台高専ならではの独創性・新規性

仙台高専における当事業の特徴としては、主に次の5点が挙げられます。

特徴1)チームラーニング形式によるメリット

課外のチームラーニング形式であるため、全科の教職員と学生による学年・学科・キャンパス・姉妹校間の横断が容易であり、各々の領域を超えた複合・有業の問題を扱うことができ、同時に、各分野による偏りのない客観的な意見を得ることが可能です。
また、作業時間も適切に管理されることから、グループ学習・提案・制作を無理なく、計画的に進めることができます。

特徴2)未来への大きな第一歩

グループ学習・提案・制作は、問題選定型モノ造りコンテストを核とした内容です。また、これらは参加学生自身が、教職員のアドバイスの下、自らに見合った内容や難易度を設定することができます。
特に、将来「モノ造り」に携わる仕事を希望する学生にとっては、「未来への大きな第一歩」となり得る取り組みです。

特徴3)客観的な評価

各チームの提案内容や制作物(コンテスト作品)は、地域市民や産学官によって「客観的に」評価されます。
外部からの客観的な評価を得ることにより、学生自身の能力はもちろん、教職員の人材育成能力、さらには取り組み自体の質の向上が促されます。

特徴4)GPA方式による単位認定

各チームにおけるグループ学習・提案・制作への参加学生に対して、単位が与えられます。単位数は前出の外部評価、そして作業時間数を加えたGPA方式により算出されます。
努力した分の評価が、客観的に、目に見える形で得られます。

特徴5)卒業研究との連携

グループ学習・提案・制作で取り組む内容は、卒業研究と連携させることが可能です。
具体的には、各チームで取り組んだものを、卒業研究と並列の「高専型卒業制作」に移行させることができます。

以上のことから、参加学生にとって当事業は、単なる課外学習の枠にはとどまらない、非常に有意義な内容であるといえます。
高専が掲げる「創造力のある実践的技術者」の育成にも極めて有効な取り組みでもあり、大局的には、「モノ造りの高専」の特性を示し、工学系大学との差別化を図れるものでもあります。

なお、仙台高専には、各種GP関連事業等における採択実績が数多くあります。
今回のすべての取り組みは、これらの活動において整備されたものをさらに発展させる形であるため、実現性や実効性は非常に高いと考えられます。

地域産官として、名取市、県立がんセンター、商工中金仙台支店などと既に提携を結んでいる点もまた、当事業における仙台高専の強みであるといえます。

実施体制

取り組み内容を継続的に改善するため、当事業では次のようなPDCAサイクルを設けます。
(PDCAサイクルとは、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する手法を意味します。)

体制図
  1. 校長は統括として、組織等学内外環境整備、本申請終了後の裁量経費等運転資金工面、および事業全体の企画[P]・評価[C]・改善[A]を担当します。
  2. 副校長を委員長とする卒業制作推進員会が、関連活動の計画[P]・評価[C]・改善[A]を担当します。
  3. 学内の教育企画室会議が関連規則や科目の整備[P]を、学生支援室会議が学生活動の管理や支援[D]をそれぞれ担当します。
  4. 担当教職員チームの下で、学生チームが実施[D]します。
  5. 地域産官(名取市・県立がんセンター・商工中金等)が評価[C]を担当します。

なお、委員会は事務職員3名と教員9名から構成されるものとします。

工夫改善の状況

平成23年3月現在、上記のPDCAサイクルにより、既にいくつかの点において事業の改善を行っています。

  1. チームラーニングに関しては、名取キャンパスの専攻科の科目として実績ある「創造工学演習」の授業を基に、広瀬キャンパスに拡張させる形で調整しています。
  2. モノ造りコンテストに関しては、名取キャンパスの高専祭で実績ある「発明コンテスト」と「環境ビジネスコンテスト」、姉妹校で開催の「国際コンテスト」「国際ワークショップ」を基に、広瀬キャンパスや姉妹校と連携する形で調整しています。
  3. 対外的評価とGPA制度に関しては、各種GP関連事業で設置している外部評価委員会、環境関連GPで実績のある評価システム、本科3〜5年生の「総合科目A・B」を基に整備を行っています。
  4. 制作科目に関しては、建築デザイン学科で実績のある「卒業設計」「創造工学演習」「総合科目A・B」を基に、今後整備を行う予定です。